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宮城県の考古学情報

現地説明会2006
現地説明会の様子。
 発掘調査後も倉庫群が整然と並んでいた
様子を見ることができる。
 建物の基礎に使われた礎石(そせき)と根石(ねいし)。
根石は礎石の上面の高さを調整したり、安定させるために礎石の下に挟み込まれた。
 発掘された礎石建物跡。
 建物の中に重い物を入れても大丈夫なように、総柱(そうばしら)という床を支える柱を密に建てる構造になっている。
 また湿気防止のために、土を積み上げた壇(基壇)の上に高床の建物を建てて倉庫としていたと考えられる。

三十三間堂官衙遺跡現地説明会 10/29(日)13:30〜

亘理郡亘理町大隈字下郡

 亘理町教育委員会による三十三間堂官衙遺跡(さんじゅうさんげんどうかんがいせき)
発掘調査の現地説明会がありました。
 三十三間堂官衙遺跡は、およそ1,200年ぐらい前の古代亘理郡の郡の役所(郡衙:ぐんが)
であったと考えられています。
今回の調査では、役所の倉庫院跡が調査されました。
古代の郡の役所には、税としておさめられた米などを保管する礎石立ちの倉庫が何棟も建て
られていました。
 礎石建物が積み土した基壇(きだん)の上に建てられていたことや礎石の下に石(根石)を挟み
込んで、基礎となる礎石の上面の高さを調節していたことなどがわかりました。
 
 現在でも10棟の礎石建物跡が並んでいた様子が残された礎石から知ることができます。
 


発掘された倉庫跡

礎石と根石


現地説明会の様子