出土した遺物。土師器や須恵器が出土した。遺物の特徴から奈良時代中頃から平安時代前半頃と平安時代中頃のものと考えられる。
円形周溝とその内側の建物(1間×1間)。
(南西から)
区画施設である材木塀が腐らずに残っていたため、立て並べられた様子がよく分かる。

(東から)
屋敷を区画していたと考えられる材木塀跡と大溝跡。
(東から)
 今回検出された材木塀跡はこれまで見つかっている他のものよりも立派で、これと並行する大溝も大きい。
写真右手の未調査部分に建物跡がある可能性やこれらがもっと広い範囲を囲む施設であった可能性も考える必要があるとのこと。
 南北大路跡。水がたまっているのは古代の道路側溝。正面に見える山に当時のこの地域の役所である東山官衙遺跡がある。南北大路はそこに一直線に延びている。
(南から)

壇の越遺跡現地説明会 8/5(土)10:30〜

 加美町教育委員会による壇の越遺跡(だんのこしいせき)発掘調査の現地説明会がありました。
 「壇の越遺跡」は、古代賀美郡の役所である「東山官衙遺跡」の南側に広がる「まち」の遺跡です。約110m間隔の直線道路で碁盤目状に区画されていました。これまでの調査で、区画の中には当時の屋敷跡などが見つかっています。
 今回の調査では古代賀美郡の中心的な道路である南北大路跡のほか、屋敷跡の南辺を区画していたと考えられる材木塀や大溝跡、円形の溝で囲まれた建物跡などが発見されたそうです。





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現地説明会2006