出土した鬼瓦(おにがわら)。
屋根の軒先につけられる。
発見された窖窯。
丸瓦を階段状に敷き並べて瓦を焼く台座にしている。
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宮城県の考古学情報

現地説明会2006
 ロストル式平窯の燃焼部を上から見たところ。

 燃焼部底面の格子(ロストル:分焔牀)の上に瓦を並べて焼きあげたと推定される。
(窯の天井部はすでに無くなっている)
 焚き口には石や立てた平瓦が補強材として用いられ、
底面の格子は瓦を積み上げて造られている。
発見された平窯。(正面、南西から) 

ロストル式平窯と呼ばれるタイプのもの。
瓦を焼く燃焼部と呼ばれる部分が格子状になっている。

 東北地方では多賀城政庁第U期及び陸奥国分寺創建瓦窯である台の原・小田原丘陵の神明社窯跡(蟹沢中窯跡)に次ぐ2地点目の発見です。
 発掘された窯跡。
 丘陵の東側斜面に造られている。
 古代の半地下式窖窯(あながま)7基、平窯(ひらがま)2基の合わせて9基の瓦窯が極めて保存のよい状態で発見されました。

与兵衛沼窯跡現地説明会 11/11(土)

仙台市青葉区小松島新堤ほか

 仙台市教育委員会による与兵衛沼窯跡(よへいぬまかまあと)発掘調査の
現地説明会がありました。
 与兵衛沼窯跡は、奈良時代末(8世紀末)〜平安時代前半頃(9世紀前半)
の窯跡(かまあと)であったと考えられています。

 今回の調査では、9基の窯跡が発見されました。
出土した瓦は多賀城のV期とW期の時期に位置づけられます。
 
 与兵衛沼で見つかった窯跡は陸奥国の官窯(かんよう:役所が管轄する窯)で、
生産された瓦は多賀城・陸奥国分寺・国分尼寺に供給されたと考えられます。

(現地説明会資料より)
 











仙台市教育長への与兵衛沼窯跡の保存に関する要望書

仙台市長への与兵衛沼窯跡の保存に関する要望書